静寂を包む、水晶の響演
世界の水晶宝石博物館
水晶をはじめ、ダイヤモンド、エメラルド、サファイヤ、ルビー、トルマリン等、宝石店ではお気軽に見ることができないような、たくさんの種類の宝石を多数展示しています。
その昔、山梨では水晶が発掘されたことから宝石研磨の技術が発展し、現在では日本のジュエリー会社の3分の1が山梨にあることから世界中から宝石が集まります。
静かな時の中、宝石たちの響演をごゆっくりとお楽しみください。
宝石立体像「川中島の合戦」
伝統工芸エリアの中心にある川中島合戦の像は、武田信玄公41歳、上杉謙信公32歳の時の戦いを宝石で製作したのものです。
この像は全部で600万キャラットの宝石を使用し、職人6人がかりで2年半かけて製作された宝石立体像です。武田信玄が手にされているのが有名な鉄の軍配です。実際には3kgあったそうです。大迫力の合戦像はあたかも自分が川中島の合戦にいるかのような錯覚にしてくれます。
伝統工芸技術作品
山梨の礎を築いた技術・技法を作品として皆様にご紹介できるコーナーです。
貴石画は、最初から創作しようと考えたのでは無く、作られた当時はあまり宝石原石が輸入されていなかったことと、生活や外貨収入を得るために手元にある大きな原石はすべて輸出の製品創作のために加工されることが中心でしたので、貴重な原石を無駄に使用することが出来なかった事が災い転じて誕生しました。
天然貴石だけで作られた絵画はこの山梨で生まれた、世界に誇れる伝統工芸技術作品です。
誕生石・パワーストーンの展示
「2Fホール」では誕生石やパワーストーンが展示されています。闇の中に浮かぶ鉱石の輝きが魅惑的な空間となっています。
誕生石を身につける習慣が初めて広まったのは18世紀のポーランドです。生れ月の星座の宝石を身につけると病気や不幸を避け、幸運を招くという占星術の信仰とともに、ヨーロッパで一般化していきました。 ここでは、誕生石のいわれや実際の宝石が展示されており、私たちの身近な鉱物を見ることができます。
水晶と光のイルミネーション
天然の水晶をよく見ると、中にいろいろなものが入っていることがあります。
結晶ができあがる過程で自然に閉じ込められたものですが、これをインクルージョン(内包物、含有物)と呼びます。 インクルージョンには気体、液体、固体(他の鉱物)とさまざまなものがあり、一つだけだったり、混在して入っていることもあります。 つまり、インクルージョンは天然の証であり、石それぞれの個性と言えます。中でも水晶は2次成長の形跡を見ることのできるファントム水晶や別の鉱物を取り囲むように成長した過程などが見ることができ、神秘的な様々な形・色・顔を私たちに見せてくれます。
そんな珍しい水晶や鉱物を闇のなかでライトアップさせることで、暗闇に浮かぶような幻想的なコーナーとなっています。